娘を溺愛パパ…板尾創路が妻子と別居、タイル職人に

4月8日16時56分配信 夕刊フジ

 シュールな笑いを追求しながら、最近では俳優、映画監督としても才能を発揮している芸人、板尾創路(45)。つかみどころのないキャラがなんとも不思議な存在感を漂わせるが、実生活では娘を溺愛するパパだ。異色芸人の素顔に迫った。

 日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」のコントでは、外国人妻とともにロケ現場を混乱させる板尾の本当の妻は、8歳年下の日本人。妻との間には、1歳半の娘がいる。

 仕事や日常のことを淡々とつづった人気シリーズ「板尾日記」(リトルモア刊)では、「ピッピ」という愛称で登場する娘への溺愛ぶりがうかがえる。公園で一緒に遊んだ某日の記述はこうだ。

 《今日はピッピの笑顔をいっぱい見た気がする。その度に胸がキュンとするのは父親なら誰でもなんだろうか? 赤ちゃんが微笑む度に邪悪なものが消え失せる気がする》

 「子供は別に嫌いじゃないです。まあ、自分の子供はかわいいですね」と照れ笑いを浮かべる板尾。新国立劇場(東京・初台)で10日から始まる芝居「シュート・ザ・クロウ」では、妻子と別居するタイル職人を演じる。

 作品の舞台は北アイルランドで、建築現場で働く4人のタイル職人(板尾、平田満、阿南健治、柄本佑)の日常を描いた作品。板尾が演じるソクラテスは、その名のとおり物事を哲学的に考える癖がある一方、妻子に会うため仕事を放り出し、仲間を振り回す。

 「子供っぽいけれど、自分にウソをつかない純粋なヤツ。自分でも、合ってる役やと思う。家族あっての自分、というのは僕も同じですし」

 「吉本新喜劇」やコントライブなどで舞台はお手の物と思いきや、「新喜劇では、芝居は二の次、三の次。いかに多くの笑いをとれるかが勝負ですから。『芝居は個人でやっとけ!』という世界なんです」。

 今回は出演者が実際にタイルを張りながら会話をし、物語が進行していくという異色作。演じるほうは大変そうだ。

 「左官のバイトはやったことはあるけど、不器用で、細かい作業は得意じゃない。もともとセリフ覚えもよくないし」と苦笑するが、「稽古を重ねて上達していくのが面白い」と充実した顔を浮かべる。

 果たして、次はどんな怪演を見せるか。舞台は26日まで。

 【いたお・いつじ】 1963年7月18日生まれ。大阪府出身。吉本興業所属。NSC4期生。1986年、ほんこんとお笑いコンビ「130R」を結成。存在感のある脇役として映画出演は30作を超える。伊坂幸太郎原作の「ラッシュライフ」(6月13日公開)にも出演。

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