外壁タイル計180キロ剥落…札幌市の高齢者施設

 札幌市は4日、高齢者向け宿泊・活動施設「保養センター駒岡」(南区)で3日朝、施設2階部分の外壁タイルの一部(計約180キロ)が剥がれ、約6・7メートル下の地面に落下したと発表した。当時、センターには宿泊客24人がいたが、けが人は出ていないという。

 市によると、センターは1986年4月に供用開始した。雪解け水がタイルと壁面の隙間に入り、凍結と膨張を繰り返したことで剥がれたとみている。剥がれたタイルは約200枚(1枚あたり縦20センチ、横6センチ)で、壁面の縦約1・4メートル、幅約2メートルにわたっていた。

 今年2月、市役所本庁舎(中央区)地下1階食堂の外壁でもコンクリート製パネルが剥がれ落ちる事故があり、センターでは3月中旬、落下現場付近にロープを張って立ち入り禁止にしていた。市は、センター外壁を点検し、剥がれ落ちる恐れのある部分のタイルを撤去する。

2013年6月4日

  読売新聞)