核兵器廃絶の願い込め…「平和の礎」完成

7月29日23時35分配信 産経新聞

 核兵器廃絶への願いを込めた「平和の礎」が、広島市安芸区の広島原爆養護ホーム「矢野おりづる園」裏の駐車場に完成した。入園者らの名前やメッセージを刻んだタイル状の陶板201枚が張り付けられており、入園者らは自分の名がある陶板を感慨深そうに見つめている。

 同園を運営する社会福祉法人「広島常光福祉会」が、入園者らの平和への願いを後世に残そうと、5月初旬に、陶芸研究家の池田美勝さん(75)に製作を依頼。池田さんが、折り鶴の絵を板状の土に彫り、入園者や同園の関係者ら1人1人の平和へのメッセージや名前を沿え、タイル状の陶板に焼き上げて完成させた。

 礎は、陶板を縦に3枚、横に67枚を並べており全長約7メートル。今後、徐々にタイルの枚数を増やしていき、将来的には千羽鶴にならって、千枚を目指す。

 27日に行われた式典では、同法人理事長の柿木田勇さん(64)らが除幕。掛けられた白い布がめくられ、深い青色の「礎」が姿を現すと、参加者らから拍手がわき起こっていた。

 柿木田理事長は「陶板の千羽鶴はずっと残っていく。平和への願いを永久に残していきたい」と話していた。

明るく変身 船場センタービル

7月25日15時42分配信 産経新聞

 繊維関係の問屋や小売店が集まる大阪・船場地区の商業施設「船場センタービル」(大阪市中央区)で、東西約1キロに及ぶ外壁のリニューアル計画が進んでいる。老朽化が進むタイル張りの外観を、ファッションの街にふさわしいアートな雰囲気に一新する。流通構造の変化で地盤沈下が続くだけに地元関係者からは「街の雰囲気が明るくなる」と期待が寄せられている。

 昭和45年に開業した船場センタービルは、阪神高速高架下の東西約1キロにわたる建物に問屋や飲食店など約千のテナントが入る商業拠点。商都・大阪のシンボルの一つとして、かつては全国から訪れる小売店の買い付けでにぎわったが、近年は空き店舗も増加している。

 改修計画では、パネルで覆った外壁をアートで彩ったり、壁面緑化を取り入れたりするなどの案が浮上。御堂筋など目抜き通りに面した壁には大型プロジェクターを設置する案もある。今後所有者らで議論し、平成23年春の着工を目指す。

 センタービル区分所有者会の木下景弘理事(56)は「古い外観が変われば船場全体のイメージが変わるはず。ファッションの発信地として、船場をリードする存在になれば」と話している。

松山の「媛彦温泉」、大浴場をリニューアル-強力流水バスも導入 /愛媛

7月23日12時59分配信 みんなの経済新聞ネットワーク

 松山の温泉施設「媛彦温泉」(松山市畑寺3、TEL 089-960-1441)は7月7日、大浴場をリニューアルオープンした。(松山経済新聞)

 リニューアルに伴い、四国で初めて強力流水バス「アクアレビュー」を導入し、男女各大浴場に2機ずつ配置した。同機は水深が約1メートルあり、1人用で立ったまま入浴するもので、プロペラから発生する流水の強さを自分の好みに合わせて調節し、体に通過させて体表面を揺らすもの。バブルバスのタイプと比べ、泡の発生を抑えることで菌の繁殖を抑え、衛生面にも配慮したものになっているという。

 「主にはマッサージやシェイプアップ、便秘解消などに効果があると言われている。元々医療現場で使用されてきた同機を温泉施設に導入することで、従来よりも効果の増大が期待できると考えている」と同施設支配人の栗田さん。

 大浴場内にある「リハビリの湯(歩行湯)」もタイルを張り替え、周りの雰囲気との一体化を図り、落ち着いた空間にした。「リニューアルした施設と新しい機械で、健康志向の強い新たな客層を開拓していければ」(栗田さん)とも。

 営業時間は、大浴場=11時~翌9時、日帰りの湯=24時間。大浴場利用料は、大人=550円、65歳以上=500円、1歳以上小学生以下=200円。日帰りの湯=2,500円~。

アトラスが“謎の新作タイトル”のティザーサイトをオープン

7月17日12時49分配信 ファミ通.com

●謎のメッセージが……
 アトラスは2009年7月17日午前10時より、“謎の新作タイトル”のティザーサイトをオープンした。このティザーサイトには青いタイルのような背景が敷き詰められており、ぱっと見ただけでは、これがどんな新作タイトルなのか見当もつかない。しかし、明滅している部分をなぞると謎のメッセージが表示されるほか、このメッセージは日によって変化する場合があるようだ。
 そして気になるのは、ティザーサイトのいちばん下に記された、“7月24日 新タイトル発表”の文字。2009年7月24日は金曜日。つまり、週刊ファミ通の発売日となるわけだが……?

<北朝鮮>金正日総書記、タイル工場を視察―中国報道

7月14日14時42分配信 サーチナ

 北朝鮮の最高指導者、金正日(キム・ジョンイル)総書記はこのほど、新設された大同江(テドンガン)タイル工場を視察し、タイルをはじめとする建材製造に力を入れるよう、指示を出した。新華社が北朝鮮メディアの報道を引用し、14日付で伝えた。

 14日付の北朝鮮紙「労働新聞」によると、金総書記は視察中、同工場の自国資源を使用した生産体制を高く評価した。このほか、「都市や農村の建設現場では、高品質の建材への需要が高い。同工場は、需要を満たせるよう増産に努めるべきだ」などと語り、工場側に先進技術の積極的導入や、労働者の技術レベルの向上、製品の品質向上などを求めた。

一方、新華社では、「報道では、金書記長の写真5枚が掲載されたが、視察の具体的時間は報じられていない」とも報じるなど、健康悪化説がささやかれる金総書記の動静報道について、明言を避けた。(編集担当:金田知子)

ひまわりほーむ社長・加葉田和夫さん 「健康と高品質」テーマに

7月12日21時11分配信 産経新聞

 【明日に挑む】

 「健康と高品質」をテーマに、安全性や目に見えない部分の安心を提供することを目指している木造注文住宅の設計・施工会社です。全戸に国の基準に基づく「住宅性能評価書」を発行しているほか、新築するすべての住宅を「200年住宅」の標準仕様としています。「心のこもったもてなしのサービス」が身上です。

 《加葉田和夫社長は平成8年8月8日に会社を設立。13期連続となる増収増益など、「末広がり」の成長企業に育て上げている。本社のある石川県を中心に事業を拡大し、17年には東京に進出した。建物の品質と、スタッフの人間性の高さを両立させることをモットーにしている》

 従業員の教育には何よりも力を入れています。注文住宅は、建物の品質が高いだけでは十分とはいえません。本社スタッフから現場の職人に至るまで、家づくりに携わる人の人間性が評価されて初めて、お客さまに満足してもらえるものだと信じているからです。

 中でも大切なのはマナーです。年に1、2回、400人の施工業者向けに、2時間程度のセミナーを開き、マナーに関心を高めてもらっています。講師は同じ業界の名の通った経営者や職人ではなく、アナウンサーやテーマパークなどのサービス業に携わる異業種の人です。話し方や人との接し方などを学びます。

 職人が建設現場で「もうひとはけ塗ってあげようか」と思えるかどうかで、家の仕上がりはずいぶん変わってくるものです。マナー教育を通し、家を建てる人の身になった優しい心遣いが自然にできるようにと願っています。

 《ひまわりほーむの特徴は「とことん自由設計」にこだわること。家を建てる顧客とのコミュニケーションを重視し、好みのスタイルや細部にわたるデザイン、安全・健康、予算などについて徹底的に話し合うという。壁塗りやタイル張り(時には手作りのタイルを使う)など家づくりにも参加してもらうというユニークな試みも展開している》

 注文住宅は、効率を最優先するコスト重視の建売住宅と対極にあり、非効率だが、徹底したサービスを追求します。トイレットペーパーを載せる台が1ミリでも傾いていたら、現場で話し合い、解決します。

 その間、次の工程の職人は現場に入れず、作業は遅れます。しかし、もし、その場に家族のお年寄りがいたら、「もう少し手前に移動したほうがトイレットペーパーを取りやすいですか」と聞いてあげるよう気をつけています。そこには、効率ばかりを求めていたら見失ってしまう「心」があるからです。

 現場を見にきたお客さまが何か元気がなく、肩を落としているように見えたら、その原因は何かを見つけてあげられるスタッフであってほしい。ひょっとしたら、お客さまは家の仕上がりに何かひっかかりがあるけれども、言い出しにくいのかもしれないからです。

 《本社に「おもてなし委員会」をつくり、現場の職人だけでなく、本社スタッフのマナー向上にも力を入れ始めている》

 お客さまが「あの会社に頼んで気分が良かった」と友人に勧めてもらえる会社を目指します。メンテナンスやリフォームなど長いお付き合いができれば幸いです。

(小島清利)

教育・しずおか:芸術家や技能士招き授業 プロの指導、貴重な経験 /静岡

7月11日11時0分配信 毎日新聞

 芸術家や各職種の技能士が小中学校などに出向いて児童、生徒を直接指導する授業が広まっている。文化庁が主催する「学校への芸術家等派遣事業」と、県が県技能士会連合会の協力で取り組んでいる技能体験学習「WAZAチャレンジ教室」を報告する。【安味伸一】
 ◇彫刻家から学ぶ
 「水の中にろっ骨とか頭がい骨が浮いている感じがしない? 目をつぶって体を揺すってごらん」
 6月23日、伊豆の国市立大仁北小学校体育館。6年生41人に市内の彫刻家、鈴木丘(きゅう)さん(61)が促す。6年生の生徒41人に与えた課題は、水粘土で作る友達の「首像」。子どもたちに粘土を持たせる前に教えたのは、人体の構造だった。
 「外側だけを見ても分からない。中をしっかり観察しないと。人間の体に水はどれぐらい含まれているか、分かるかな」。数人が元気よく手を挙げた。「63%」と正答した男子は「テレビでやってた」と得意げだ。
 頭の解剖図を前に、鈴木さんが説明した。「顔はね、頭全体の5分の1ぐらいの面積しかないんだよ」。耳の穴近くにある骨の出っ張りからあごの先、鼻の頭、額の生え際まで、それぞれの距離は両耳の小突起の間隔と一致する。美術系の大学で教える美術解剖学の基礎だ。
 首像作りは、骨組み作りから始まった。木の板に立てた心棒に、割りばしを横にして縄でくくりつけた。児童はさっきの指導を生かして、割りばしの両端が、ちょうど耳の位置に来るようにイメージする。互いの顔をじっくり見ながら、粘土を張り付け、輪郭や髪形を整えた。
 全員の首像が2時間半後、完成した。田辺凜君の首像を作った大川大貴君は「りりしい目とまゆ毛で、目と口が難しかったけど、ばっちりできた」と話し、出来上がった作品を笑顔で眺めた。鈴木さんは「手と目で体験することが図画工作で一番、大事です。首像は彫刻の基本で、友達の作品から多様な答えと刺激を受け、発想を広げることができる」と語る。
 音楽、美術、伝統芸能をはじめとする芸術家等派遣は小中高校などが対象だ。文化庁によると、08年度は複数校の合同開催も含めて950カ所(予算1億8000万円)、今年度は1330カ所(2億700万円)。県内の実績は08年度52校。今年度は50校に加えて13校が2次申請中だ。
 これまで派遣する芸術家には「地域出身」という条件があり、招こうにもハードルが高い学校もあった。この条件も4月から外され、学校の選択の幅は広がった。
 ◇職人の技に挑戦
 プロの技能士が、ものづくりを体験させる特別授業「WAZAチャレンジ教室」が今月7日、沼津市立門池中学校で開かれた。アートモザイク(タイル)など五つの課題に、2年生109人が挑戦。
 30センチ四方の板に、生徒が描いた下絵を写し、好きな色のシートをナイフで切り張りする「フィルム切り文字」では、県広告美術業協同組合の技能士5人が「先生」を務めた。アニメのキャラクターを8色で表現した野秋朋伽さんは「プロの材料と道具で、いい経験ができた」とにっこり。
 02年、同じ課題の指導を受けた岡田朋子さん(20)は今、多摩美術大2年生。この教室をきっかけに、07年の技能五輪国際大会・広告美術職種に日本代表として出場し、敢闘賞をつかんだ。同組合技能士会長の杉山守雄さん(68)は「岡田さんはみなさんの先輩です。自分の個性を生かしてほしい」と語りかけた。
 WAZAチャレンジは00年度から始まり、今年度は小中学校など計34校約2200人がプロの指導を受ける。

備前焼:細工物、一堂に 香炉、精巧な作り--加子浦歴史文化館で展示 /岡山

7月4日17時0分配信 毎日新聞

 ◇12日まで
 17世紀初頭から現代の「細工物」と呼ばれる備前焼を集めた珍しい展示が、備前市日生町日生の加子浦歴史文化館で開かれている。12日まで。
 備前焼は室町期に、丈夫なすり鉢や甕(かめ)などで人気を得てブランド化し、日本一の窯業地となった。また、茶道の隆盛で水差しなどの茶陶でも知られた。しかし桃山~江戸初期、次第に釉薬(ゆうやく)を使った焼き物や磁器に人気が移り、備前はすり鉢と少量のとっくり、茶器で細々としのぐようになった。この状況を打開するために取り組んだのが細工物だった。
 江戸初期の元和期から布袋やだるま、獅子などの茶席の香炉が作られ、さらに香炉から発展した置物を製作。型による量産も始まった。また白備前など色のあるものも生産され、江戸中期は細工物が生産の主流になった。その後、細工物は衰退と復興を繰り返したが、戦後、ろくろを使う作家たちが全国的な人気を得て、備前焼といえば無釉薬の器のイメージが定着。細工物は衰退した。
 備前で焼かれた香炉や香炉型の置物を系統的に紹介する展示は珍しく、カニやボタンなど動植物を題材に、精巧に作られた江戸期の作品が目を引く。同展を鑑賞した備前焼研究家の目賀道明さん(74)は、「細工物に関して、これだけの展示は例がなく、今後も難しいのでは」と話していた。
 入場料は高校生以上200円、小・中学生100円。7日休館。問い合わせは同館(0869・72・9026)。【小林一彦】

銭湯を街から消さんといて 関西の銭湯ファンが4日、大阪市内でトークイベント

7月4日7時56分配信 産経新聞

 街から姿を消しつつある昔ながらの銭湯を守ろうと、関西の銭湯ファンが4日、大阪市内でトークイベント「ふろいこか~」を開催する。レトロな脱衣場や石造りの湯船などの魅力、お勧めの銭湯のほか銭湯の裏話を紹介する。主催者は「心も体も温まる銭湯は地域の宝。魅力を広めて、銭湯を守るきっかけにしたい」としている。(中井美樹)

 石造りの重厚な湯船やケヤキの脱衣箱、カラフルなモザイクのタイルなど建造物としての魅力が数百円で楽しめる。風呂の縁に腰掛けてあれこれ話したりあいさつしたりと、地域のコミュニケーションの場にも-。

 イベント仕掛け人の一人、神戸市の編集者、松本康治さん(46)は「日本の銭湯文化は世界に誇れる」と力を込める。

 だが、愛すべき銭湯がなくなっていくのを目の当たりにした。府公衆浴場業生活衛生同業組合によると組合員数は780軒。平成11年に約1200軒あったが10年間で400軒以上減った。特にここ1、2年は原油価格の急上昇を契機に廃業する銭湯が相次いでいる。

 「味わい深い銭湯が次々になくなっている。ファンを増やして守りたい」

 危機感を募らせた松本さんは今年5月、関西の銭湯を紹介するガイド本「関西のレトロ銭湯」(戎光祥出版)を出版。さらに、銭湯紹介のブログを開設している編集者や漫画家ら5人が集まってトークイベントを行うことにした。

 下足室が独立し、浴室や風呂が石造りの大阪に対し、脱衣場で靴を脱ぎ、浴室がタイル張りの京都という、2つの都市の銭湯を写真で比較するほか、参加したファンがお勧めの銭湯を紹介。銭湯経営者に一日の仕事を話してもらうなど、入浴するだけでは分からない裏話も聞ける。

 松本さんは「くつろげる街の銭湯は今の時代にこそ必要な空間。一度なくなってしまうと二度と復活できない」としている。

 開演は午後6時45分。大阪市中央区大手前のドーンセンター・パフォーマンススペースで。参加費はワンドリンク、おつまみ、おみやげ付きで980円。参加希望者は直接会場へ。

イスラエル・テルアビブで、およそ1700年前のものとみられるモザイクタイルの床公開

7月2日12時53分配信 フジテレビ

イスラエルのテルアビブで、およそ1700年前のものとみられるモザイクタイルの床が公開された。
イスラエル最大の180平方メートルに及ぶ巨大モザイクは、考古学者たちが13年にわたって発掘したもので、象や魚、船などがカラフルに描かれている。
使われた石は、200万以上にものぼる。
このモザイク画は、今後2年かけて、1つ1つの石を研究所に運び、保存作業を行う予定。