文化審答申:県内から新たに3カ所11件、国有形文化財登録へ /兵庫

12月13日16時0分配信 毎日新聞

 ◇「旧松山家住宅」「武庫川女子大甲子園会館」など
 国の文化審議会(石澤良昭会長)が12日に文部科学相へ答申した国登録有形文化財で、県内からは、芦屋市打出小槌町の「旧松山家住宅」、西宮市戸崎町の「武庫川女子大学甲子園会館」(旧甲子園ホテル)、姫路市網干区余子浜の「加藤家住宅」の3カ所11件が選ばれた。登録されれば県内の国登録有形文化財(建造物)は106カ所380件となる。
 ◇伊ルネサンス邸宅風の意匠--旧松山家住宅
 旧松山家住宅の美術品倉庫だった松濤(しょうとう)館は、1930年に完成した。鉄筋コンクリート造り2階建てのイタリア・ルネサンス邸宅風の意匠が見られ、大阪市内の銀行を移築したと伝えられる。
 ◇関西の本格的ホテルの先駆け--武庫川女子大甲子園会館
 武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)は、鉄筋コンクリート造りで地上4階、地下1階。近代建築の巨匠といわれる米国人建築家、フランク・ロイド・ライトの弟子だった遠藤新の設計で1930年に完成し、関西の本格的なホテルの先駆けとされる。素焼きのタイルによる洋風の外観と和洋を組み合わせた客室など、和風の意匠も見られる。
 ◇重厚な外観を備えた大型民家--加藤家住宅
 加藤家住宅は、入り母屋造りの木造平屋建て一部2階建ての主屋(しゅおく)が1862年に完成。重厚な外観を備えた大型民家。【岩嶋悟】
〔阪神版〕

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