明るく変身 船場センタービル

7月25日15時42分配信 産経新聞

 繊維関係の問屋や小売店が集まる大阪・船場地区の商業施設「船場センタービル」(大阪市中央区)で、東西約1キロに及ぶ外壁のリニューアル計画が進んでいる。老朽化が進むタイル張りの外観を、ファッションの街にふさわしいアートな雰囲気に一新する。流通構造の変化で地盤沈下が続くだけに地元関係者からは「街の雰囲気が明るくなる」と期待が寄せられている。

 昭和45年に開業した船場センタービルは、阪神高速高架下の東西約1キロにわたる建物に問屋や飲食店など約千のテナントが入る商業拠点。商都・大阪のシンボルの一つとして、かつては全国から訪れる小売店の買い付けでにぎわったが、近年は空き店舗も増加している。

 改修計画では、パネルで覆った外壁をアートで彩ったり、壁面緑化を取り入れたりするなどの案が浮上。御堂筋など目抜き通りに面した壁には大型プロジェクターを設置する案もある。今後所有者らで議論し、平成23年春の着工を目指す。

 センタービル区分所有者会の木下景弘理事(56)は「古い外観が変われば船場全体のイメージが変わるはず。ファッションの発信地として、船場をリードする存在になれば」と話している。

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