青梅商店街は猫でいっぱいなのだ!!

8月7日7時56分配信 産経新聞

 「昭和レトロの街」で知られる青梅市の青梅商店街がこの夏、「猫町」を合言葉に装いを新たにしている。街を歩けば、店の看板にもレストランのメニューにも、いたるところに猫、猫、猫。どこか憎めないキャラクターに癒やされるが、いったいなんで猫なの?

 JR青梅線の青梅駅改札を抜けて商店街を歩くと、家電屋さんには猫バルーン、ギャラリーには猫のオブジェ、趣味の店には猫グッズが並び、料理店には猫ピザや「ねこめし丼」まで。猫交番に猫のバス停、猫かいくぐり公園も。50以上の店などがタイアップして猫グッズやメニューを提供しているという。

 中核をなすのが、青梅を愛した漫画家、故赤塚不二夫氏の作品などを展示した青梅赤塚不二夫会館だ。

 赤塚氏の飼い猫だった「菊千代」の在りし日をしのぶ企画展を9月27日まで開催中。おなか丸出しのバンザイ姿であおむけに寝る菊千代はテレビCMなどに引っ張りだこで、出演料は飼い主を上回り、赤塚氏はたびたび借用書を書いては菊千代名義の口座から飲み代を借りたという逸話もあるとか。

 昭和レトロ商品博物館では「猫町商会タイル画展」、昭和幻燈館でも「猫町一丁目幻想展」などを開催中で、3館をめぐる割引パスも発売されている。

 ところで、なんで猫なのか-。「平成10年に青梅で開いた招き猫サミット以来、街の随所に猫の飾りなどが残っていたためです。深い考えはないんですが、猫ってオブジェにしやすいし、癒やされるキャラでしょ」(商店会の男性)

 青梅赤塚不二夫会館の横川秀利館長は「人間目線ではなく、猫目線で路地裏や店などを見れば違った発見があると思います」と話した。【問】同会館(電)0428・20・0355。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA