建築や食品などにかかわる職人の技術を広く知ってもらう「技能祭」が29日、高知市帯屋町1丁目の中央公園であった。県内から24団体が参加し、ものづくりの体験コーナーを開いた。
この祭りは県職業能力開発協会などの主催で1981年に始まった。予算の関係で中断したため、3年ぶりに開かれた。同協会総務課によると、近年は景気低迷で県内の建設・建築業界が衰退し、参加団体数が減少傾向にあるという。
この日は県板金職業訓練協会による銅板製の折り鶴づくり体験や、全日本印章業協会県支部による年賀状用はんこづくりが人気を集めた。
県左官タイル業協同組合の竹崎照夫理事長(66)は「現役の職人はみんな50~60代で、このままだと技術の継承が難しくなる。今回のようなイベントを通じて、少しでも職人に興味を持ってもらえればいい」と話していた。