避難誘導サインタイル ニットーが開発、床面に設置

岐阜新聞 2013年07月25日09:20

◆途切れず経路案内

 タイルメーカーのニットー(土岐市駄知町、日東英成社長)は、広域避難場所や津波避難場所への避難路を示す避難誘導サインタイルを開発した。分かりやすいように「非常口」の絵文字をあしらったデザインを採用。床面に設置することで看板と異なり、避難場所まで途切れずに避難路を示せる。東日本大震災以降、スムーズな避難の重要性が高まる中、新しい避難誘導サインとして自治体に提案する考えだ。

 従来の避難誘導サインは看板が主流。しかし電柱や壁など看板を掲示できる場所は限られており、途中で途切れるケースがあるという。サインタイルであれば床面に設置するため、避難場所まで途切れずに避難路を示せる利点がある。

 デザインは非常口の絵文字を考案したグラフィックデザイナーの太田幸夫氏の監修の下で完成。標準仕様は「矢印」、「絵文字」、「場所と距離の文字」それぞれをタイルにあしらった3枚で構成する。色は緑だが、要望に応じてデザイン変更や色の変更も受け付ける。

 タイルは同社が公共事業の床面用として製造している御影石調の「グラニットタイル」を用いており、耐久性が高くて滑りにくい。また絵文字などはスクリーン印刷をしてから1200度の高温で焼成するため、剥がれや退色にも強い。定価は140ミリ角で厚さ20ミリのタイル3枚の1色印刷で、1万5750円。

 

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