10月21日14時1分配信 毎日新聞
常滑市は20日、同市大曽町の大曽公園内にある屋外の常滑プールとミニ牧場、同市新開町の市民アリーナの3施設を今年度末に閉鎖すると発表した。片岡憲彦市長は「5万4000余の人口の町の身の丈にあった施設運用をしていく」と、閉鎖理由を語った。
プールは、屋外で73年度に開設され、存続する場合にはタイルの張り直しなどの改修費が約1億円かかり、利用者は市内が約34%に対して市外が65%を占め、市民の利用が少なかった。また、00年度に温水プールが併設されたことから、閉鎖に踏み切った。ミニ牧場も来園者が極めて少なく、最近は平日5人、休日でも10人程度という。
市民アリーナについても66年にスポーツ活動の拠点としてオープンしたが、スポーツ以外の利用が増える傾向になっている。施設の老朽化も著しく、外部コンクリートの落下があり危険な状況で修理費は少なくとも1億円以上必要という。
同市では、新行財政改革大綱(06~09年度)に基づき、土地売却の促進や施設のあり方など50項目にわたって見直しを進めており、今回の施設閉鎖は、この見直しの一環。見直し案は11月下旬までに示される予定。【河部修志】