タイルモニュメント:追悼と平和継承、思いカラフルに ピースおおさかに完成 /大阪

4月5日13時1分配信 毎日新聞

 ◇大阪空襲での犠牲者数相当、1万5000人の子どもら制作--慰霊ドーム囲み
 大阪市中央区の大阪国際平和センター(ピースおおさか)の中庭「刻(とき)の庭」に、子どもたちが平和への思いを刻んだタイルのモニュメントがこのほど完成した。「慰霊ドーム」を囲む8面のコンクリートの壁に、鳥やハートなどが描かれたカラフルな5センチ四方のタイル計約1万5000枚が張り付けられた。【林由紀子】
 同センターが昨年春から、平和の尊さを後世に伝えようと、大阪空襲の犠牲者と同じ約1万5000人の子どもたちにモニュメントへの参加を呼びかけていた。昨年末までに校外学習などで訪れた小中学校など計221校の児童・生徒が参加。色や配置は、アートディレクターの粟津ケンさん(48)が担当した。
 慰霊ドームは大阪空襲で身元が判明している死没者約9000人の名を記している。中村信二・同センター事務局長は「追悼の場に子どもたちの思いが加わり、平和を継承する明るい空間になった。センターの財産として大切にしていきたい」と話している。

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