「浜マーケット」仮設店舗完成/横浜・磯子区

5月12日23時0分配信 カナロコ

 二〇〇七年四月二十七日に放火とみられる火災で十七店舗が焼けた横浜市磯子区久木町の商店街「浜マーケット」(磯子商店街商業協同組合)で十二日、被災店舗の跡地に整備された仮設店舗のお披露目式が開かれた。悲劇から二年。式では復興への願いを込めてつくられた歌やフラダンスなどが披露された。

 仮設店舗は木造平屋建てで約十八平方メートル。可動式のテントを壁代わりにし、バザーやコンサートなどのイベント会場として活用する。店舗横には、地域の子どもたちがタイルを地面に敷き詰めた約十五平方メートルの広場も整備された。

 同マーケットで若者の就労支援活動を展開していた特定非営利活動法人(NPO法人)「コロンブスアカデミー」が、横浜市の助成金五百万円を活用して昨夏から整備を進めていた。

 この日の式には、商店街関係者ら約五十人が参加。焼失前の同マーケットに客として通っていたギタリストの篠崎洋子さん=磯子区=が、思い入れを込めて作詞・作曲した「輝け、浜マーケット」など五曲を披露した。

 磯子商店街商業協同組合の小島正喜理事長(63)は「火災の後片付けを始め、付近住民には大変世話になった。(仮設店舗を)井戸端会議ができるような場にし、恩返しをしたい」と話し、毎日、同マーケットを訪れるという近所の主婦高久俊子さん(47)は「若い人にもっと集まってほしい」と期待していた。

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