松本地域を中心とした障害者施設でつくる実行委員会が3~4日、「障害者施設のアート&クラフト展」を松本市の松本駅東西自由通路で初めて開く。県内13施設の利用者が制作した絵画や陶芸、手工芸など173点を展示するほか、自主製品を販売する。
安曇野市の施設に通う吉田友樹さん(24)=松本市芳野=は身近な植物を描いたパステル画や、絵に短詩を添えてタイルに焼き付けた作品を出展。作業療法士が花の形をした型紙を作り、施設職員が吉田さんの言葉を書き留めるなど、共同で制作した。
当日は、各施設の日ごろの活動を知ってもらおうと、利用者が作品に込めた思いや、多くの人の支援を得て作品が完成する様子を冊子にまとめ、来場者に配る。
実行委事務局長で日本福祉大松本オフィス(松本市)所長の津田道明さん(60)は「作品の背景にある障害者と支援者たちからのメッセージを受け止めてほしい」と話している。展示は両日とも午前10時~午後4時。
(提供:信濃毎日新聞)