温暖化抑制を実証 大阪市「緑のカーペット・カーテン」

大阪市がヒートアイランド対策の一環として、公共施設の屋上や壁面で実施してきた「緑のカーペット・カーテン」の温暖化抑制効果が実証された。サツマイモやヘチマの葉やつるを本庁舎や学校の屋上や壁面で育ててきたが、夏場の強い日差しを遮り建物の高温化を防ぐとともに、葉から水蒸気を出す「蒸散作用」が周囲の気温を下げる効果が確認されたという。
市緑化普及担当課によると、5、6月に本庁舎屋上の105平方メートルに計224株のサツマイモの苗を植えた。水耕栽培と土栽培で別々に育て、8月には繁茂した葉がカーペット状に育った。

 8月下旬に本庁舎屋上の表面温度を測定したところ、タイル部分の温度が41度だったのに対しサツマイモの葉の部分は30度だった。また、真夏の晴天の日の日中に、水耕栽培のサツマイモの葉から出た水分蒸散量は約460リットル。この蒸散作用による1時間当たりの外気の冷却能力は、6畳用エアコンに換算すると、10台分に相当するとのデータが出た。

 今福小学校(城東区)では、校舎壁面にヘチマのつるを伝わせる「緑のカーテン」を実施。夏場の朝日が照射する時間帯で「カーテン」がある教室とない教室では、5度近くの温度差があった。さらに児童から「緑があるととても涼しくて気持ちがいい」などの声が上がっており、清涼感を与える効果があることも分かった。

 平松邦夫市長は「植物でもサツマイモは特に蒸散作用が強いことが分かった。市民にヒートアイランドへの取り組みを知ってもらえれば」としている。

 本庁舎屋上で収穫したサツマイモのつると葉は14日、平松市長と市内の園児が天王寺動物園(天王寺区)のゾウにプレゼントする。

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