【岩見沢】市絵画ホール・松島正幸記念館(市7西1)で、9月から行われている外壁の改修塗装工事がまもなく終了する。1932年(昭和7年)建築で、前身は旧岩見沢警察署という異色の経歴を持つ建物だ。
同ホールは、当時としては珍しい鉄筋コンクリート2階建て。歴史的文化遺産の保存と芸術文化の振興を目的に、90年に絵画ホールとして開館した。深川出身の洋画家で、道教育大岩見沢校でも非常勤講師を務めた松島正幸(1910-1999年)が、国内外を旅して描いた油絵などを数多く収蔵している。
しかし、この数年はホール外壁のひび割れが著しく、市は総工費1400万円で、玄関のひさしの防水や事務室の窓枠の修理などを含めた改修塗装工事を行っていた。
階段の手すりや床のタイルなど内装はほぼ当時のまま。「『昔と全然変わってないね』と懐かしむ警察のOBの方もいます」と枝広健二館長。11月末には工事が終わり、きれいなクリーム色の建物に生まれ変わる予定。
記念館では、14日午後2時から道教育大岩見沢校音楽コースの学生による木管五重奏のコンサートが開かれる。入館料は一般210円、高校・大学生150円、中学生以下無料。(芝垣なの香)