たまプラーザ駅前再開発による「たまプラーザテラス(第二期)」のオープンから約1ヵ月が経過したが、駅開発の裏側で、強い雨の日には駅構内や周辺に雨が吹き込みやすい状況が見られている。
今夏の豪雨や台風のときには、間口の広くなった南口から大量の雨が吹き込み、駅構内が水浸しになった。東急では現在、駅構内上部に『防雨ネット』を設置し、吹き込みを抑えているが、強い雨の日などは依然として定期的にモップ状のもので券売機周辺などの構内の床を拭く対応を行っている現状だ。
現在、駅構内周辺で使用されているタイルは、吸水性の効果はないもの。工事担当者によると、駅構内に水溜りができやすい原因の一つには、駅利用者によって持ち込まれる傘に付いた大量の水滴に耐え切れない状態が考えられるという。「駅が吹き抜け構造になっており、傘を閉じるタイミングが遅いようです。駅構内に入っているのに気づいてから傘を閉じる傾向があるので、駅に持ち込まれる水の量がたまプラーザ駅の場合は予想外に多いのではないか」と工事担当者は推測する。「タイルがプールサイドで使われているような吸収性の高いものになれば」と駅員は東急本社による今後の対策に期待する。
地元住民の間では「水溜りがあると足元ばかりが気になり前方への注意力も低くなる。特に券売機周辺に水があると、利用しづらい」との声もあり、東急は今後、利用者から直接改善の声が寄せられた場合は対応策を考えていくとしている。