登録有形文化財答申 香川は旧引田郵便局局舎など5件

国の登録有形文化財答申で香川県からは、いずれも東かがわ市引田にある旧引田郵便局局舎や、日下家住宅の主屋と長屋門など計5件が盛り込まれた。

 同局舎は木造平屋建て約80平方メートルで、昭和7年の建築。外壁は下部がモルタル塗り、中間部はタイル張り、上層部はモルタル塗りの3層に分かれ、最上部は郵便局を表す「〒」のマークをあしらった半円形のペディメント(入り口上部の装飾)がある。

 正面と側面には八角形の窓が左右対称に配置されるなど、洗練された造りが造形の規範となっている。現在、内部は喫茶店として利用され、町並み見学に訪れる観光客の休憩所となっている。

 日下家は江戸時代の大庄屋で主屋、長屋門ともに江戸末期の建築。主屋は木造平屋建て。明治期に改修されたが、上層農家にふさわしい重厚なたたずまいを見せている。長屋門は入り母屋造りで、軒にまで白漆喰(しっくい)を塗り込めるなど風格ある構えが歴史をしのばせる。

 その他の2件は、松村家と泉家のそれぞれ住宅主屋。いずれも江戸末期の商家の建築で、古い町並みで知られる引田地域の歴史的な景観づくりに寄与している。

 引田地域は江戸時代、海上、陸上交通の要衝として栄え、今回の5件の建物は、往時の庄屋屋敷や商家などが軒を連ねる一帯にある。

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