岐阜県多治見市の弁護士が産業廃棄物を扱う許可を得ていない解体業者に、廃タイルの処理を委託していたとして、岐阜県警は18日、廃棄物処理法違反容疑などで、同市の尾関恵一弁護士(66)の事務所など関係先を家宅捜索した。
岐阜県は17日、同法違反容疑で尾関弁護士と同県恵那市の解体業山中高治社長(59)を告発していた。
県などによると、尾関弁護士は2006年に破産したタイル製造会社の管財人を務めていたが、07年、この会社が出した廃タイル約2千トンを産廃処理の許可を得ていない山中社長に約1千万円で委託したとされる。
山中社長は廃タイルを破砕、自社の敷地に積み上げるなどしていた。県は撤去するよう指導してきたが、山中社長が従わなかったため、告発に踏み切った。