高崎市剣崎町の生花店「花のナカムラ」がスプーンを使った一輪挿しを商品化し、人気を呼んでいる。
店主の外所(とどころ)亨さん(36)の妻、弘子さん(37)が1年前、雑誌から「いやしの花」をテーマにアレンジメントを依頼された際に、「花と関係のないものを使うと楽しいかな」と複数のスプーンを使ってみたのがきっかけ。
その後、1本のスプーンの皿部分に水を入れて一輪挿しとして店頭に飾っておいたところ、客から「ぜひ欲しい」との声が相次ぎ、4月に「ワンスプーン」の名で商品化に踏み切った。
10センチ四方のガラスやタイルに銀色のスプーンを接着し、スプーンの皿の中心に画びょうの針を立て、花を生けるようにしている。
結婚式の引き出物などとして北海道から九州までの花屋を通じて注文が相次ぎ、これまでに200本以上を売り上げているという。亨さんは「スプーンに花が立っているという意外性と、シンプルさが受けている」と語り、弘子さんは「楽しい食卓をイメージしています」と話す。
1575円。問い合わせは同店(027・344・1451)へ。
(2010年7月8日 読売新聞)