「白秋童謡の散歩道」お目見え/小田原

3月30日21時0分配信 カナロコ

 詩心を感じながら城下町を歩いてみよう―。小田原駅西口(同市栄町)と、小田原文学館(同市南町)を結ぶ「白秋童謡の散歩道」がお目見えした。小鳥の親子をイメージしたタイルが散歩道に設けられており、白秋の詩の世界へと誘(いざな)う。

 小田原に住み、童謡を数多く書いた北原白秋を顕彰しようと、市教育委員会が小田原駅西口から城山陸上競技場、伝肇寺(同市城山)を経て小田原文学館(同市南町)に至る約四キロを整備した。

 海が見えたり、竹林の風情を楽しめたりと「景色の美しい場所をつないだ」と市生涯学習政策課。伝肇寺は白秋が大正時代、境内に「木菟(みみずく)の家」を建てて家族で住んだことで知られている。

 分かれ道や交差点には、同市在住の日本画家芳澤一夫さんが作成した小鳥の親子をイメージした絵のタイル九十九セット(一セット四枚)を設置。白秋が作った「赤い鳥小鳥」「待ちぼうけ」などの詩や散歩道の説明を記したプレート(縦四十センチ横三十センチ)をはめ込んだ高さ約一・四メートルの案内板も十九カ所に建てた。

 「白秋の童謡の世界をイメージしながら歩いてほしい」と、同課では話している。

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