ハノイ鉱産・金属精錬株式会社は8日、南中部カインホア省ニンホア郡ニントゥイ村で使用済み銅スラグ(船舶の研削材)の処理工場を着工した。この銅スラグは、韓国系ヒュンダイ・ビナシン造船社(HVS)による船舶の修理過程で排出されるもの。投資額は5000億ドン(約24億円)。
同工場の処理能力は年間33万トン。この処理過程で、多孔質鉄を年間約10万4000トン生産することができるという。また、銅スラグを原料して用いるセメントやタイルなどの生産ラインも工場内に設置する。
HVSは毎年15万~20万トンの銅スラグを輸入し8万~10万トンを廃棄物として排出しているが、これまで使用済みスラグを処理しておらず周辺に環境汚染を引き起こしているとして問題になっていた。