アウトドアリビングってご存知ですか。「アウトドアリビングとは、リビングのように使用する屋外スペースのこと」(All About住宅用語より)。広い庭があれば申し分ありませんが、なかなか難しいもの。でも、ちょっとしたベランダやテラスがあれば、十分にお外気分を味わえます。
今回は、ベランダやテラスなどをアウトドアリビングとして楽しむポイントをお伝えしましょう。
■ゾーニングを考える
ベランダやテラスは、開放感を得たりや憩いのスペースにぴったりですね。リビングに隣接しているならば、リビングの延長として楽しみたいものです。
まずは、部屋からベランダやテラスの見え方を整えていきましょう。
特に気をつけたいのが、洗濯物やゴミ箱などの見え方。第二のリビングとしてくつろぎや団欒として使うときには、生活感あふれるものは、出来れば見たくないものです。しかし、ベランダやテラスは、物干しスペースや、外で使うものの置き場であったり、また、集合住宅では避難経路としても使われる場所。
アウトドアリビングとして楽しむのであれば、物干しスペースやゴミ箱などは、壁に隠れたり、視角に入りにくいところに配置するといったゾーニングの配慮をするといいでしょう。
■床で空間をつなげる
屋外空間を部屋と同じようなイメージでコーディネートをするとつながりが生まれ広々とした感じになります。アウトドアリビングとして演出する効果が高いのが床材です。上の画像をご覧ください。ベランダ部分がリビングに取り込まれて広く見えませんか。中と外の床材の色を揃えると、視線がつながってくるので、実際の広さも倍増して見えてきます。
床の化粧材としてはパネル式のものが施工も手軽ですし、種類も豊富です。ウッドやタイル、プラスチックなどがありますので、部屋のイメージに合わせて選んでみましょう。ナチュラルなインテリアならば、ウッドや素焼き風のタイル、モダンな雰囲気ならば、磁器タイルやシンプルなデザインのプラスチックなども合いますよ。
■ガーデニングは無理をせず
部屋から、花や緑が眺められると生活に潤いが増しますね。でも、いつも屋外空間を花や緑でいっぱいにするには、それなりのお手入れも必要です。草花が放置されて枯れてしまっては、却って見栄えも悪いばかり。
「手間がかけられないわ」という方には、植物は数を絞り、葉の形や色を楽しむリーフガーデンや比較的手の掛からない多肉植物をコンテナに寄せ植えするといった方法もあります。植物が少ない分、ガーデンアクセサリーなどでカバーすれば、十分に目を楽しませてくれるはずです。
■家具はイメージ+機能性を
屋外空間でお茶したり、軽食をとったりするのは気持ちのいいものです。外で使える椅子やテーブルなどがあると便利ですね。
しかし、スペースには限りがあります。家具を選ぶときには、空間のイメージに合っていることはもちろんですが、外に常時置くのか、それとも必要なときに出し入れをするのかを考えましょう。
常時置いておくものであれば、風雨に耐えられる材質を選びます。木製も良く使われますが、経年変化で色が変わってくることも念頭におきましょう。
スペースに限りが有る場合には、必要に応じて出し入れできるアイテムが便利です。畳んでしまえたり、重ねて使えるものなどを選んではいかが。
たとえば右のチェア。簡単に折り畳めて、しかもアルミ製で軽くて丈夫。肘と背がついているので、すわり心地も◎。畳むとステッキ状になり袋に入れてしまえるので、収納も簡単です。広げた状態でも奥行きが46センチと小ぶりなので、広くないベランダでも活用できそうです。
また、室内用の家具として兼用できるものを選ぶこともよいでしょう。
たとえばこんなベンチ。幅80センチ奥行き30センチと小ぶりですので、天気の良い日にベランダに出して、ちょっと腰掛けお茶を飲むのに良さそうです。リビングではスツールや花台としても活躍しそうですね。
さらに、持ち運びができる充電式ライトやキャンドルを使えば、ムードも満点!おウチでビアガーデンやオープンカフェ気分を味わってくださいね。
いかがでしたか。アウトドアを楽しむアイテムは豊富に出回っています。ベランダを片付けてちょっと椅子を出すだけでも、のんびり気分が味わえますよ。